平成29年度 技術センター技術研修

技術センターは、工学部の教育・研究および学部の運営業務に関して技術的支援を行う組織であるため常に技術力向上が求められます。

そのひとつの取組みに技術研修があり、現在の技術研修は「教員が求める技術を習得するための技術研修」、「技術センターが必要と認める技術を習得するための技術研修」の二つからなります。

新たな技術をご要望の方は、 HOME > 教職員用 > 教員向け書類 の技術研修募集案内をご覧ください。

平成29年度に実施している技術研修は以下のとおりです。

教員が求める技術を習得するための技術研修

技術研修名 技術研修内容
情報、電気電子、機械分野の総合技術
システムインテグレーション技術
情報、電気電子、機械分野等に関する知識を供用・活用したシステムインテグレーション技術の習得
・ワイヤレス給電システムにおける電子回路部の製作
・Arduinoを使用したワイヤレス給電システム制御プログラムの製作
・装置を製作する上で必要となる加工等
樹脂溶接の技術習得
樹脂溶接の技術習得
・塩化ビニル類溶接機(NS-300)を使用し、材料に応じた溶接方法を習得
・溶接の仕方(突合せ、T型、隅肉溶接等)に適した被溶接物の開先の加工、並びに溶接技術を習得
(材料は塩化ビニル、ポリエチレン、アクリルにて実施)
設備サポートセンター事業に対応するための技術習得及び技術共有
設備サポートセンター事業や教育支援及び研究支援を円滑に支援するために必要な分析技術、教員不在時における保守管理技術を習得
技術職員間で分析技術の共有化による技術センターの分析技術に関する支援体制の強化及び一部職員の業務負荷軽減を図る。
オプティカルフローを用いた画像解析技術
オプティカルフローの画像解析技術を用いた視覚表現中での物体の動きをベクトル空間上で解析するための技術習得
・オプティカルフローによる画像解析技術及び可視化方法 (Pythonによる画像の表示・描画方法)
・移動物体の追跡(輪郭検出,面積・重心の計算,動画書き出し,輪郭線描画)
・前処理としての画像処理(2値化,収縮処理,輪郭の検出,重心計算,明るさの正規化)
飼料タンクの洗浄・塗装ロボット開発のための技術研修
設計・製作・作動試験が計画されている洗浄・塗装ロボットのプロトタイプに対するコントローラおよび遠隔操作アプリケーションの開発
・ハードウェア制御用のコントローラ
・装置と遠隔端末との通信
・飼料タンク洗浄・塗装アプリケーションの開発
3次元CAD/CAMシステム導入に関する取り組み
3次元CAD/CAMシステム導入に関する取り組み
・3次元CAD/CAMシステムの選定、導入
・3次元CAD/CAMシステム環境整備(モデリング→NCプログラム→加工の動作確認)
・モデリング、NCデータ作成の技術習得

技術センターが必要と認める技術を習得するための技術研修

技術研修名 技術研修内容
ガラス加工技術の習得
ガラス加工技術の習得
・基礎加工技術(異径管つなぎ、T字管、U字管等)
・破損した実験器具の修復技術
・真空コックの製作技術
・ディーン・スターク管の製作技術
TIG溶接の溶接条件及び基本操作の習得
TIG溶接を管理・運用するための知識の習得及びTIG溶接における基本動作の習得
・機器の維持管理法の習得
・溶接条件(電流値等、溶加材の選定)の選定法
・ステンレス・アルミ材の突合せ及び隅肉溶接習得
3次元設計ツール(FUSION360)のCAM機能を使ったNC加工プログラム作成と検証
3次元設計ツール(FUSION360)のCAM機能を使ったNC加工プログラム作成と検証
・solidworksを使った3Dモデル作成の復習
・FUSION360のCAM機能に関する情報収集
・FUSION360によるNCプログラムの作成(solidworksデータを使用)による輪郭加工、複数穴加工
・試作モデルの製作・研修結果の検証
ものづくり支援のための技術習得
ものづくり支援のための技術習得
・CADソフトを用いた図面作製技術
・レーザ加工機を使用した技術習得
レーザー加工機を使用した技術研修
・各種材料の切断、レーザーマーキング加工技術習得
・メンテナンス技術習得
・加工図面(DXF)から専用ソフトを通し、レーザー加工機の加工技術習得
プリント基板加工機の管理に係る研修
・プリント基板専用CNC加工機(CIP100)の管理及び使用方法の修得
・機器の移動用容器の検討、可能であれば、動作時の防振、防音も含めた対策
・プリント基板エディタ(DesignSpark PCB)の使用方法を習得