センター長挨拶

技術センター長 鈴木祥広
技術センター長
鈴木祥広

宮崎大学工学部教育研究支援センター(略称:技術センター)は2003年6月に、それまでの工学部技術部を抜本的に改革して発足した技術職員組織です。技術センターは、生産技術系の設計・製作技術班、分析・解析技術班、環境・衛生技術班、ならびに情報システム系の情報処理技術班、システム計測技術班の5つの班から構成されており、工学部の学生教育や研究室の研究活動を技術的側面から支援しています。加えて、管理運営業務などでの技術的な課題を組織的に、かつ迅速に対応しています。日々進歩する技術改革に即応するため、新しい技術・知識を学ぶなど日々研修に励んでいます。

2020年から世界的なパンデミックを引き起こしている新型コロナウイルスが感染拡大するなか、技術センターの優れた技術と素早いフットワークで、工学部における対面授業の実施に大きく貢献しています。対面講義スタイルを実施する上で必要なZoomを利用した複数講義室型遠隔教育システムを構築し、システム構成機器や接続方法および運用方法について教員へ丁寧にレクチャーするとともに、対面授業を毎日サポートしています。全国の大学でも、先進的な授業方法として評価されています。一方において、生産技術系の職員の製作した木工製品の飛沫防止板や宮崎大学オリジナルグッズなどが県産材を使った木材利用促進活動として評価され、みやざき木づかい県民会議から「みやざき木づかい」感謝状が贈呈されました。

技術センターのもう1つの特徴として、地域貢献があります。「面白い技術」を小学生や市民に紹介することを目的に、科学の祭典やアドベンチャー工学部などのイベントに積極的に参加して、参加者にものづくりの楽しさを伝えています。2020年と2021年は新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、科学の祭典とアドベンチャー工学部の開催は中止せざるを得ませんでした。しかし、串間市と連携して、小学生とその保護者を対象とした「科学祭りin串間」を開催し、好評を博しました。これらのイベントが子供たちの早くからの科学への関心を高めて、理科離れに歯止めをかける一助となることを期待しています。

技術センターは学内のみならず地域社会においても重要な役割を担っています。工学部の教育・研究・管理運営を支援し工学部の発展に寄与すると共に、地域の発展にも貢献することを目指しています。