平成21年度 宮崎大学工学部テクノ祭り
実施日程
- 【企画名】
- 熱可塑性エラストマーを使ったジェルキャンドルづくり
- 【目 的】
- 物質の性質をわかりやすく、そして楽しく体験してもらう
- 【対 象】
- 小学生以上
- 【会 場】
- カリーノ宮崎ガガエイト
- 【開催日】
- 平成21年11月3日(火) 10:00~17:00
実施内容
熱可塑性エラストマーを使ったジェルキャンドルづくり
高温になると液状になり冷却すればゴム状弾性体に戻る性質を持つ熱可塑性エラストマーを材料にジェルキャンドルづくりにチャレンジしよう。
- (1)
- 型に流し込んで作るジェルキャンドル
- (2)
- ガラス容器に装飾材料を入れて作るジェルキャンドル
ジェルキャンドルの作り方
用意するもの
ジェルワックス、着色料、芯(凧糸をローソクでコーティングしたもの)、ビーカー、ホットプレート、ミクロスパーテル、キャンドルの型、ガラス容器、装飾材料、手袋、トレー、氷
「型に流し込んで作るジェルキャンドル」の作り方
- ①
- まず初めに、ビーカーにジェルキャンドルの元となる「ジェルワックス」を適量入れる。ビーカーをホットプレートで暖めジェルワックスを溶かす。
- ②
- ジェルワックスが溶けたら、着色料を使った好きな色を付ける。
- ③
- 色を付けたら、静かに型に流し込む。型からあふれないように注意!
- ④
- キャンドルの芯をセットし、トレーごと氷の上にのせジェルキャンドルを冷やし固める。おおよそ5分程度
- ⑤
- ミクロスパーテルを使って、慎重に型から抜き出す。ミクロスパーテルを型とジェルキャンドルの間に入れ、少しずつ型から外していく。
「ガラス容器に装飾材料を入れて作るジェルキャンドル」の作り方
- ①
- まず初めに、ビーカーにジェルキャンドルの元となる「ジェルワックス」を適量入れる。ビーカーをホットプレートで暖めジェルワックスを溶かす。
- ②
- ジェルワックスが溶けたら、着色料を使った好きな色を付ける。これを2色準備する。
- ③
- 一つの色のジェルワックスをガラス容器に1/3程度入れる。
- ④
- 芯をセットしてガラス容器を氷の中に入れ、ジェルキャンドルを冷やし固める。
- ⑤
- 色を付けていない透明色のジェルワックスをガラス容器に1/3程度入れる。ここで好きな装飾を適量入れる。
- ⑥
- 再び、ガラス容器を氷の中に入れ、ジェルキャンドルを冷やし固める。
- ⑦
- もう一つの色のジェルワックスをガラス容器に入れる。ガラス容器を氷の中に入れ、ジェルキャンドルを冷やし固めたら完成。
完成品
- (1)の完成品
- (2)の完成品
実施報告
熱可塑性エラストマーは、シャープペンのグリップ部分や吸盤などを作る時に使われる物質ですが、今回は熱可塑性エラストマーの性質を分かりやすく、そして楽しく体験してもらうために、オイルに混ぜるとゼリーみたいに「ぷよぷよ」とした状態になる性質を生かし、そして身近なものであるキャンドルづくりというテーマにすることにしました。
実際に、エラストマーとオイルを混ぜて製作するのが良いのですが、分量の調合や高温でのかき混ぜが必要になるため、安全性と容易性を考慮して当日はすでに混ざった状態で市販されているジェルワックスを用いて製作をしてもらうことにしました。
実際の製作では、液状になったエラストマー(ジェルワックス)を型やガラス容器に流し込み、氷等を使用して冷却し徐々に固まっていく過程と、固まっても通常のキャンドルみたいに硬くはなく「ぷよふよ」したゴム状(最初の状態)に戻ることを実際に触れて体験してもらいました。
当日は、大人から幼児まで多くの参加があり、製作が簡単でしかも仕上がりがなかなか綺麗であったことから、みなさん満足した様子でした。
- ガラス容器を使った製作
- 型を使った製作
- 製作風景