令和6年度 技術センター技術研修

技術センターは、工学部の教育・研究および学部の運営業務に関して技術的支援を行う組織であるため常に技術力向上が求められます。

そのひとつの取組みに技術研修があり、現在の技術研修は「教員が求める技術を習得するための技術研修」、「技術センターが必要と認める技術を習得するための技術研修」の二つからなります。

新たな技術をご要望の方は、 HOME > 教職員用 > 教員向け書類 の技術研修募集案内をご覧ください。

令和6年度に実施している技術研修は以下のとおりです。

教員が求める技術を習得するための技術研修

技術研修名 技術研修内容
XRF分析とXRD分析による鉱物の元素組成とX線回折ピークの解析
鉱物解析に必要なエネルギー分散型蛍光X線分析装置(XRF)および粉末X線回折装置(XRD)を用いた鉱物の分析・解析手法の習得
・XRD及びXRF分析のための鉱物試料の粉砕
・XRF分析の分析と元素組成データの獲得
・鉱物のXRDによる定方位分析とピークデータの獲得(前処理方法、XRD分析)
・鉱物同定に必要な地質・鉱物に関する基礎知識の習得
・鉱物のピークデータの類似性評価(クラスター解析)、鉱物種の同定
・試料の調整による鉱物同定の応用(粘土鉱物等の前処理・分析)
ものづくり教育実践センター加工業務に関する技術研修
NC旋盤、NCフライス盤、ワイヤカット放電加工機の操作・加工技術の習得(OJT)
・NC旋盤(ワシノC3-D)の対話プログラミング機能を利用したプログラム作成から加工までの一連の操作技術習得
・NCフライス盤(ヤマサキ技研YZ-8)の対話プログラミング機能を利用したプログラム作成から加工までの一連の操作技術習得
・ワイヤカット放電加工機(ファナック α0i-Cp)の専用CAM(PC FAPT CUT i)を利用したプログラム作成から加工までの一連の操作技術習得汎用工作機械(普通旋盤・汎用フライス盤)の更なる技術向上
・より実践的な加工段取りや方法の検討による加工技術の向上
情報通信工学プログラム関連業務に関する研修
情報通信工学プログラムにて運用しているネットワークシステム及び演習室管理に関する業務を支援するために必要な技術の習得
・演習室機器管理
・演習室ネットブートシステムの運用管理
・VMWare仮想化基盤システムの運用管理
・GPGPUサーバの運用管理
・GPGPUサーバの運用管理
・ネットワークストレージの運用管理
熱工学関連実験装置の保守・点検および実験補助に関する研修
機械知能工学実験I・IIの熱力学分野の実験で使用する実験装置の原理および構造を理解し,装置の保守・点検および実験の方法の習得
ガソリンの分留試験
・分留試験装置の原理および構造の理解,ガソリンの分留試験の実施
・分留試験装置の保守・点検等
・棒状温度計,枝付きフラスコ,メスシリンダ(100 mL,10 mL)等の点検
粘度の測定
・セイボルト汎用粘度計の原理および構造の理解,エンジンオイルの粘度測定
・セイボルト汎用粘度計に付随するヒーター,温調器,攪拌装置等の保守・点検
・粘度計の細孔部およびメスフラスコ(60 mL)の洗浄と点検
発熱量の測定
・燃研式ボンベ熱量計の原理および構造の理解,発熱量測定の実施
・燃研式ボンベ熱量計を用いた発熱量の測定
・ボンベの電極や酸素充填用バルブ等の補修
・ベックマン温度計および温度差測定用熱電対の調整
・ボンベへの酸素充填,リークチェック,リーク対策

技術センターが必要と認める技術を習得するための技術研修

技術研修名 技術研修内容
加工システム実習(機械知能工学プログラム)支援に向けた研修
旋盤実習の安全について
・一般的な旋盤操作時のリスクに加え、現在の実習環境・状況によるリスクについての検討
・実習中に事故が発生した場合の対応確認
旋盤実習のテキスト改善及び指導マニュアル作成
・昨年度把握した実習内容をもとにした実習テキスト内容改善
・研修者自身のための指導マニュアル作成
模擬実習の実施
・主担当技術職員に対する模擬実習の繰り返し実施
・指導内容の改善と指導技術の向上
情報システム系新規採用職員に対する研修
教育支援(情報P)のための研修
・(前期)プログラミング演習1、ネットワークプログラミング
・(後期)情報通信プロジェクト演習、プログラミング演習II、情報通信入門セミナー
管理支援のための研修
・PCおよび周辺機器に関する研修
・各種サーバ構築および管理に関する研修
・Webサイト作成研修(ICTソリューションセンター、技術センター)
環境測定モニタリングシステムの開発
ものづくりセンターにおい環境数値を可視化する仕組み作りのため、Raspberry Piを用いた環境モニタリングシステムの開発及び運用
・Raspberry Piを用いたセンシングデバイスの開発
・Raspberry Piをアクセスポイントとするローカルネットワークの構築
・ものづくりセンターでのテスト及び本番運用
Arduinoを用いた各種フィードバック制御
外部センサから取得したデータを基にArduinoを用いたフィードバック制御
・Arduinoで外部センサ(超音波センサ(一体型・分離型)や測距センサ(VL53L0X)、光検知センサ、音検知センサ)から取得されたデータを利用してDCモータやサーボモータをフィードバック制御できる技術の習得
Power PlatformによるWebアプリ作成
MicrosoftのPower Platformを用いて紙で行われている申請を電子化するためのアプリを作成し、主にShare Pointのセキュリティと Power AppsとPower Automateとの連携
・集計作業の電子化による効率化と情報の保管
・データの追加、削除の申請(申請されたデータは、未処理の申請データ用のデータベースに入れる。未処理の申請データは管理者がメインのデータベースに移動させ、移動時にはユーザにメールが届くようにする)