平成27年度 アドベンチャー工学部
工学部主催の地域交流イベント「アドベンチャー工学部」へ出展しました。このイベントは地域の方々に科学や工学部で行われている研究に親しみを持っていただくことを目的としております。
本年度は、技術センターで携わっているガラス加工技術に関連した企画で出展しました。
実施日程
- 【企画名】
- ガラス細工体験教室
- 【目 的】
- ガラス製の置物やペンダント作りを通じて、ガラス細工の楽しさ・難しさを体験していただく。
- 【対 象】
- ガラス細工に興味のある方(置物作りはバーナーを使用するため小学生高学年以上)
- 【会 場】
- 工学部ものづくり教育実践センター
- 【開催日】
- 平成27年11月15日(日) 10:00~16:00
実施内容
本年度は、2種類のガラス細工体験を企画しました。
①ガラス置物:
ガラス管の中にフリットと呼ばれる色ガラス片を入れ、ガラス管を回転させながらバーナーで溶かします。溶けたガラス管は丸くなり、フ リットは溶けながら花びらのような形状に変わり、ガラス球体の中に色鮮やかな花模様が入った置物が出来上がります。
②ステンドグラスペンダント:
予め約2cm角にカットされた10種類の色ガラス板から好みのガラス板を選んで、ガラス板の縁に銅テープを貼ります。ガラス板同士を合わせて銅テープの上からはんだを流して接着し、ストラップ用のフックを付けるとオリジナルのペンダントが出来上がります。
- ①ガラス置物
- ②ステンドグラスペンタンド
実施報告
本企画の来場者は、ガラス置物製作:27名、ステンドグラスペンダント製作:28名、見学者:36名の合計91名でした。両体験ともに、スタッフがサポートを行いながら体験者自身に製作していただき、完成品は記念にお持ち帰りいただきました。また、体験者の半数の方が小学生でしたが、集中してガラス細工に取り組んでいる様子がとても印象的でした。アンケート結果より、両体験ともに好評であり、ガラス置物製作では「ガラスの回転が難しかったけど面白かった」、「普段できない体験(バーナー加工)ができて良かった」という感想が多く、またステンドグラスペンダント製作では「はんだごてを使って作るところが楽しかった」という感想が多く寄せられました。ガラス細工を通じてものづくりの楽しさ・難しさを体験していただけたのではないかと思います。
- 会場の様子①
- 置き物作りの様子①
本出展に際し、技術職員7名でワーキンググループを編成し企画・準備を行いました。体験時間については、体験者が飽きずに製作できることや多くの方が体験できることなどを考慮し、ガラス置物製作は1グループ(最大2名)あたり40分間、ステンドグラスペンダント製作は1名あたり60分間としました。体験時間は丁度良かったのですが、好評につき午前中で両体験の申込者数が定員数に達したため、午後から受付を行うことができませんでした。準備については、ガラス置物製作では予めガラス管の端部に台形状のスタンドを成型しておき、その反対側に体験者がガラス球体を作製したらそのまま置物になるよう設計しました。また、バーナー加工後に徐冷剤を使って徐々に冷ますことで、ガラス急冷によるひび割れを起こさないように工夫しました。ステンドグラスペンダントでは、予めカットしたガラス板の端面を研磨することで製作中の安全面に配慮しました。両体験とも怪我なく無事に終えることができました。来年度もさらに工夫を重ねた企画で出展したいと考えております。